5周年

 

おかげさまでペダルバルは10月27日に5周年を迎えることができました。

 

思い返せば最低な状況からスタートしたこの店も、気づけばたくさんのお客様と酒に囲まれるようになりました。

 

 

第一に感謝すべきはお客様です。

しかし語らずにいられないのは、妻のことです。

 

 

「コバはよく笑うようになったよ」とは妻の言葉です。

 

妻と出会ったころ、約6年前の私はいつも暗い顔をしていて、他人を見れば敵意むき出しの視線を送っていたそうです。

 

私をそんな状況にさせたのは某バルのあいつらですが、それはここに書くべきではないし、もう金輪際関わりたくもないので書きません。

 

気になる人は小林まで。厚い面の皮の奥にある愚かな人間性をすべて教えます。

 

 

話がそれました。

 

 

妻はそんな私を支えてくれました。

 

私がまだ店に住んでいた時、というか住むしか選択肢がなかったとき、妻は毎日来てくれて、極寒の部屋の煎餅布団に一緒に寝てくれました。

 

鍋を作ってはストーブに当たりながら食べました。

寝る部屋にはもちろんテーブルなんてものはなかったので、適当な段ボールをひっくり返した上に適当な板を見つけてきて載せたものを代用したのでした。

 

その時の板は「始まりの板」としてまだ保存してあります。

 

ひもじくて泣いたこともありました。妻の胸を借りました。

 

私は皆様がご存じのように精神薄弱天邪鬼、酒癖は悪く口から出る言葉の8割が悪態のような男でございます。

 

別れないでいてくれたことに感謝です。

 

 

泥酔して帰って、キッチンで寝てしまった時には寝室まで引っ張って連れて行ってくれたようです。

さすがです。泥酔して寝た私は、むしろ起こさない方が良いのです。

 

 

結婚してくれたことに感謝です。

 

 

 

この店のメニューやその他もろもろはすべて妻が作っています。

 

 

妻がいなかったらこの店が生まれることもなかったでしょう。

 

 

 

5年間この店を愛してくれたすべてのお客様に感謝をお伝えするとともに、私を愛してくれた妻にも同等の感謝を送ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

……この店、いつまで続くのだろうか。

30周年の時でも58歳か。

 

うーん、想像できないなぁ。

手の震えが酷いだろうなぁ。