090-1642-6920
〒003-0024 北海道札幌市白石区本郷通8丁目南2-8 2階
営業時間 / 19:00~26:00 定休日 / 日曜・月曜
ウォシュレットテロリストの話
僕はよくウンコをする。
いや、この世にウンコをするに「よく」も「あんまり」もないのだけど。
職業柄なのか、ただの不摂生なのか、基本的にいつも腹を下している。
そのため、出先でウンコをすることも多い。
話が脱線(not.脱糞)するが、僕はなぜかしらんけど便所について強い執着がある。
便所の配置、便器の種類、流れの強弱、備付ウォシュレットの年式、元和式か否か…便所の世界は奥が深いのだ。いくら奥が深くても、ぼっとん便所は嫌いだ。
これについてもまた書きたいな。
出先の便所のウォシュレットを使うか使わないかで激論が交わされそうだが、話はそこではない。
激烈な便意との戦いの中で辿り着いた便所というのは砂漠のオアシスであり、マリアの抱擁であり、如来の優しさである。
着座し、いままでに成したすべての悪行の懺悔とともにわが身に溜まった不浄を放出する。
ウンコを出し切った時、人間は世のすべてを赦せる境地に達する。
「この個室から出たら、人にやさしくなろう」
そう誓うのである。
人にやさしくなるためにはまず自身の不浄を洗わねばなりません。
右手を伸ばし、ウォシュレットのスイッチを押します。
少しの間をおいて作動音がケツの穴の方からしてきます。
見ることは叶いませんが、僕のケツの穴の直下ではサンダーバードの発進シーンのような壮大な仕掛けが動いているに違いありません。
サンダーバード2号って、座薬の形だな…
そんなことはどうでもいいのです。
作動音が止まり、いよいよケツの穴に一筋のビームが放たれます。
これこそが日本人の世界に誇る発明、この世になくても困らないが、あったら人生が豊かになる発明、ウォシュレットであr………
いたいいたいいたいいたいいたい!!!
痛いよ!!!!
誰だよウォシュレットの強さをマックスにしたやつは!!!!!!
勢いボタンの「–」を連打ですよ。
びっくりしたなぁ、もう。
ケツの穴に穴開くかと思ったわ!!!
マジでテロだからやめて欲しい。
マックスにしてもいいけど、ちゃんと強さを戻してから止めて欲しいね。
痛いから、本当に。
快楽とか、痛覚とか、人それぞれだから。あなたのちょうどいいが他人のちょうどいいとは限らないのよ。
腹立つなぁ。
「人にやさしくしよう」なんてどうでもいいわ。ウォシュレットマックス野郎を殺したいわ。
大体ね、思いやりがなさすぎるんですよ。普通、ウォシュレットをマックスで使いますか?頭おかしいかケツの穴がバグってるかどっちかですよ。
そんなんだから後に使う人のことも考えずにマックスのままにしておくんですよ。
そんな野郎には生きる価値もなければ、やさしくする価値もないのです。
人にやさしくしたところで、その人は僕のやさしさに気づいているのだろうか。
むしろやさしさを利用されて、さらには胡坐かかれてもっと求められるかもしれない。
さらには僕を傷つけてくるかもしれない。
他人にやさしくする理由なんてないのです。そんな体力あるくらいなら自分をいたわりましょう。
理想は現実の前では無力に崩れ去るのみです。
現実に引き戻されたところでケツを拭き、パンツとズボンを履き、不浄を流して個室をでましょう。
砂漠のオアシスであり、マリアの抱擁であり、如来の優しさたる便所にこもっていてもどうしようもありません。
外界に出て、様々な悪意と接することで自分を強くするしかないのです。
便所を出ると、数十名がわいわい騒いでおりました。
そう、今日は友人の結婚式なのです。
人ごみを進み、僕は元居た場所に戻りました。そこには幼馴染が4名います。
やはり幼馴染というのは心地よいものです。駄話するだけで心が楽しく弾むのが実感できます。
「いやぁ、あれだよね、こういう公共の便所でウォシュレットをマックスにして、そのまま出るやつは死ぬべきだね」
駄話のついででした。
僕の話に対して口を開いたのは山崎くんでした。
地域一番のヤンキーにして、35歳になったいま、少しは丸くなったとはいえまだ不良時代を引きずっているという、東区北区の見本のような男です。
しかし前妻と今の妻と合計して4児の父であり、意外と人懐こいギャップがある男です。
一般的な温泉には入れません。
「ごめん、それオレだわ」
お前かぁぁぁ!!!!
山崎くん、許すまじ。
これを見た人でウォシュレットマックス野郎がいたら、改心してくれることを強く望みます。
あなた、知らないところで恨まれていますよ。
◆◇————————————————————◇◆ ペダルバル 電話番号:090-1642-6920 〒003-0024 北海道札幌市白石区本郷通8丁目南2-8 2階 営業時間 / 19:00~26:00 定休日 / 日曜・月曜 ◆◇————————————————————◇◆
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24/11/22
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僕はよくウンコをする。
いや、この世にウンコをするに「よく」も「あんまり」もないのだけど。
職業柄なのか、ただの不摂生なのか、基本的にいつも腹を下している。
そのため、出先でウンコをすることも多い。
話が脱線(not.脱糞)するが、僕はなぜかしらんけど便所について強い執着がある。
便所の配置、便器の種類、流れの強弱、備付ウォシュレットの年式、元和式か否か…便所の世界は奥が深いのだ。いくら奥が深くても、ぼっとん便所は嫌いだ。
これについてもまた書きたいな。
出先の便所のウォシュレットを使うか使わないかで激論が交わされそうだが、話はそこではない。
激烈な便意との戦いの中で辿り着いた便所というのは砂漠のオアシスであり、マリアの抱擁であり、如来の優しさである。
着座し、いままでに成したすべての悪行の懺悔とともにわが身に溜まった不浄を放出する。
ウンコを出し切った時、人間は世のすべてを赦せる境地に達する。
「この個室から出たら、人にやさしくなろう」
そう誓うのである。
人にやさしくなるためにはまず自身の不浄を洗わねばなりません。
右手を伸ばし、ウォシュレットのスイッチを押します。
少しの間をおいて作動音がケツの穴の方からしてきます。
見ることは叶いませんが、僕のケツの穴の直下ではサンダーバードの発進シーンのような壮大な仕掛けが動いているに違いありません。
サンダーバード2号って、座薬の形だな…
そんなことはどうでもいいのです。
作動音が止まり、いよいよケツの穴に一筋のビームが放たれます。
これこそが日本人の世界に誇る発明、この世になくても困らないが、あったら人生が豊かになる発明、ウォシュレットであr………
いたいいたいいたいいたいいたい!!!
痛いよ!!!!
誰だよウォシュレットの強さをマックスにしたやつは!!!!!!
勢いボタンの「–」を連打ですよ。
びっくりしたなぁ、もう。
ケツの穴に穴開くかと思ったわ!!!
マジでテロだからやめて欲しい。
マックスにしてもいいけど、ちゃんと強さを戻してから止めて欲しいね。
痛いから、本当に。
快楽とか、痛覚とか、人それぞれだから。あなたのちょうどいいが他人のちょうどいいとは限らないのよ。
腹立つなぁ。
「人にやさしくしよう」なんてどうでもいいわ。ウォシュレットマックス野郎を殺したいわ。
大体ね、思いやりがなさすぎるんですよ。普通、ウォシュレットをマックスで使いますか?頭おかしいかケツの穴がバグってるかどっちかですよ。
そんなんだから後に使う人のことも考えずにマックスのままにしておくんですよ。
そんな野郎には生きる価値もなければ、やさしくする価値もないのです。
人にやさしくしたところで、その人は僕のやさしさに気づいているのだろうか。
むしろやさしさを利用されて、さらには胡坐かかれてもっと求められるかもしれない。
さらには僕を傷つけてくるかもしれない。
他人にやさしくする理由なんてないのです。そんな体力あるくらいなら自分をいたわりましょう。
理想は現実の前では無力に崩れ去るのみです。
現実に引き戻されたところでケツを拭き、パンツとズボンを履き、不浄を流して個室をでましょう。
砂漠のオアシスであり、マリアの抱擁であり、如来の優しさたる便所にこもっていてもどうしようもありません。
外界に出て、様々な悪意と接することで自分を強くするしかないのです。
便所を出ると、数十名がわいわい騒いでおりました。
そう、今日は友人の結婚式なのです。
人ごみを進み、僕は元居た場所に戻りました。そこには幼馴染が4名います。
やはり幼馴染というのは心地よいものです。駄話するだけで心が楽しく弾むのが実感できます。
「いやぁ、あれだよね、こういう公共の便所でウォシュレットをマックスにして、そのまま出るやつは死ぬべきだね」
駄話のついででした。
僕の話に対して口を開いたのは山崎くんでした。
地域一番のヤンキーにして、35歳になったいま、少しは丸くなったとはいえまだ不良時代を引きずっているという、東区北区の見本のような男です。
しかし前妻と今の妻と合計して4児の父であり、意外と人懐こいギャップがある男です。
一般的な温泉には入れません。
「ごめん、それオレだわ」
お前かぁぁぁ!!!!
山崎くん、許すまじ。
これを見た人でウォシュレットマックス野郎がいたら、改心してくれることを強く望みます。
あなた、知らないところで恨まれていますよ。
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ペダルバル
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