090-1642-6920
〒003-0024 北海道札幌市白石区本郷通8丁目南2-8 2階
営業時間 / 19:00~26:00 定休日 / 日曜・月曜
野生のかぼちゃ
私の(いや、妻の実家ですがね)の近くに空き地があって、そこは犬の散歩でほぼ毎日通るところです。
お盆のころだったかな。
いつも通る空き地なのに、なにか違和感を抱きました。
「そういえば、ここだけ草の種類が違うな」
見てみると茎が地面を這うようにして伸びていて、その茎のあらゆるところからフキの葉のような平皿型の葉が生えています。
どうやらウリ科のようで、さらに詳しく見ていくと何個かの花の咲いた跡地に小さな球状の塊があります。
余談ですが、妻曰く「郊外の畑に生える草をみて『あ、○○だ』とすぐに言い当てるのは道民の特技なんだよ」とのことでした。
確かに大阪に住んでいるとき、普通に生活していたら畑に遭遇することはなかったな。
そう考えると190万都市の癖にいたるところに畑がある街、札幌恐るべし。
え、私ですか?東区生まれですよ。
私が小学生のころはそこかしこ畑まみれでしたがな。
亮くんの家なんて、大草原の小さな家みたいになっていたね。
そんな畑もいまじゃすべてアスファルトに埋もれたけど。
余談が長くなりました。
そんな空き地に生えるウリ科の球体は、日ごとに大きくなっていきました。
そう、かぼちゃだったのです。
近所の空き地には野生のかぼちゃが生えていたのです。
かぼちゃと気づいたその日から、心の中で観察日記が始まりました。
球体の数個は、成長する途中で腐ったり成長不全で落ちてしまいました。
やはり野生のかぼちゃの世界も厳しい淘汰にさらされているようです。
「僕はかぼちゃです!」と言い張るに足る大きさになったのは最終的に2つのみでした。
よくぞここまで育ってくれた、心の中で賛辞を惜しみなくおくりましたが、私の中には「食べてみたい」という欲望もまた同時に湧き上がってきました。
愛を込めて見守ったからこそ、そしていまこの瞬間も愛しているからこそ食べるべきではないか、と。
どこかの畜産学校では、自分たちで育てた豚を食べることをするらしいです。
泣きながら食べる人、噛みしめて食べる人、まったく気にしないひと、食べることができない人、それぞれ反応が異なるらしいです。
もし私がこの野生のかぼちゃを食べるとき、私はどのような反応をするのか。
自分でも興味があります。
だからこそ思ったのです。
「私のみがこのかぼちゃを愛していたに違いない。私のみが愛していたのならば、食べる権利もまた私のみに与えられるに違いない」
そうなると食べごろまで我慢するのが難しくなるくらいに収穫が待ち遠しくなりました。
かぼちゃは定期的に回転させてまんべんなく太陽に当てないと床ずれをおこすし、黄色く変色してしまうことくらいは日本人の嗜みとして知ってはいたので、散歩のたびにくるくると回したりもしました。
時が経ってこの前の日曜日でしょうか。
日課の散歩-いや、むしろかぼちゃの観察のために散歩しているのですが―で見てみると、青果コーナーにあっても何ら不思議がない大きさになりました。
もしこれをスーパーに持って行って他のかぼちゃ、農家さんの手によって手厚く育てられたエリートかぼちゃに混ぜ入れたとしても誰も野生だとは気づかないはずです。
むしろこの私に、エベレストよりも高くマリアナ海溝よりも深い愛を持ち、生ける阿弥陀如来とも評される私に愛された野生のかぼちゃの方が一般のものよりも早く売れてしまうかもしれません。
「よし、明日に収穫しよう」
心に決めました。
その夜はかぼちゃを食べる日が来たことを考えて眠れない、なんてことはなくシコって寝ようものにも隣に妻が寝ているのでどうにもすることもできず悶々として寝ました。
開けて月曜日。
やっとかぼちゃを食べられる、果たしてあのかぼちゃの中身はどうなっているのか早くみたい、これはまるで女性とのまぐわいの中で乳首やらアソコやらを見たい気持ちと同じだ!と焦る気持ちを抑えて空き地へ向かいました。
本田翼の乳首ってどんなんなんだろう。見たい、触れたい、しゃぶりたい。
空き地に着くと、ない、ない。かぼちゃがない!
昨日まであったかぼちゃが、私の愛したかぼちゃがない!
誰だ!オレのかぼちゃを刈ったやつは誰だ!
というかオレ以外にこのかぼちゃに気づいていたヤツがいたのか!
クソゥ!!
残念だ、残念でならない!
野生のかぼちゃ、食べたかった!!!
しかも今日かよ!もう昨日の夜に収穫すればよかった!!
ぐぬぅ。
もうこの際かぼちゃを盗られたことは許そう。同じかぼちゃを愛した仲だ。
だだ、オレにも1/8くらいは食べる権利があると思う。
野生のかぼちゃを収穫したご近所さんや、お願いだからおすそ分けしてくれやしないかね。
そして来年の取り分について話し合おうじゃないか。
もしオレに有利な条件をくれるのであれば、山崎の一本でもプレゼントしたらぁ!!!
食べたかったな、野生のかぼちゃ。。。
◆◇————————————————————◇◆ ペダルバル 電話番号:090-1642-6920 〒003-0024 北海道札幌市白石区本郷通8丁目南2-8 2階 営業時間 / 19:00~26:00 定休日 / 日曜・月曜 ◆◇————————————————————◇◆
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23/07/12
23/05/20
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私の(いや、妻の実家ですがね)の近くに空き地があって、そこは犬の散歩でほぼ毎日通るところです。
お盆のころだったかな。
いつも通る空き地なのに、なにか違和感を抱きました。
「そういえば、ここだけ草の種類が違うな」
見てみると茎が地面を這うようにして伸びていて、その茎のあらゆるところからフキの葉のような平皿型の葉が生えています。
どうやらウリ科のようで、さらに詳しく見ていくと何個かの花の咲いた跡地に小さな球状の塊があります。
余談ですが、妻曰く「郊外の畑に生える草をみて『あ、○○だ』とすぐに言い当てるのは道民の特技なんだよ」とのことでした。
確かに大阪に住んでいるとき、普通に生活していたら畑に遭遇することはなかったな。
そう考えると190万都市の癖にいたるところに畑がある街、札幌恐るべし。
え、私ですか?東区生まれですよ。
私が小学生のころはそこかしこ畑まみれでしたがな。
亮くんの家なんて、大草原の小さな家みたいになっていたね。
そんな畑もいまじゃすべてアスファルトに埋もれたけど。
余談が長くなりました。
そんな空き地に生えるウリ科の球体は、日ごとに大きくなっていきました。
そう、かぼちゃだったのです。
近所の空き地には野生のかぼちゃが生えていたのです。
かぼちゃと気づいたその日から、心の中で観察日記が始まりました。
球体の数個は、成長する途中で腐ったり成長不全で落ちてしまいました。
やはり野生のかぼちゃの世界も厳しい淘汰にさらされているようです。
「僕はかぼちゃです!」と言い張るに足る大きさになったのは最終的に2つのみでした。
よくぞここまで育ってくれた、心の中で賛辞を惜しみなくおくりましたが、私の中には「食べてみたい」という欲望もまた同時に湧き上がってきました。
愛を込めて見守ったからこそ、そしていまこの瞬間も愛しているからこそ食べるべきではないか、と。
どこかの畜産学校では、自分たちで育てた豚を食べることをするらしいです。
泣きながら食べる人、噛みしめて食べる人、まったく気にしないひと、食べることができない人、それぞれ反応が異なるらしいです。
もし私がこの野生のかぼちゃを食べるとき、私はどのような反応をするのか。
自分でも興味があります。
だからこそ思ったのです。
「私のみがこのかぼちゃを愛していたに違いない。私のみが愛していたのならば、食べる権利もまた私のみに与えられるに違いない」
そうなると食べごろまで我慢するのが難しくなるくらいに収穫が待ち遠しくなりました。
かぼちゃは定期的に回転させてまんべんなく太陽に当てないと床ずれをおこすし、黄色く変色してしまうことくらいは日本人の嗜みとして知ってはいたので、散歩のたびにくるくると回したりもしました。
時が経ってこの前の日曜日でしょうか。
日課の散歩-いや、むしろかぼちゃの観察のために散歩しているのですが―で見てみると、青果コーナーにあっても何ら不思議がない大きさになりました。
もしこれをスーパーに持って行って他のかぼちゃ、農家さんの手によって手厚く育てられたエリートかぼちゃに混ぜ入れたとしても誰も野生だとは気づかないはずです。
むしろこの私に、エベレストよりも高くマリアナ海溝よりも深い愛を持ち、生ける阿弥陀如来とも評される私に愛された野生のかぼちゃの方が一般のものよりも早く売れてしまうかもしれません。
「よし、明日に収穫しよう」
心に決めました。
その夜はかぼちゃを食べる日が来たことを考えて眠れない、なんてことはなくシコって寝ようものにも隣に妻が寝ているのでどうにもすることもできず悶々として寝ました。
開けて月曜日。
やっとかぼちゃを食べられる、果たしてあのかぼちゃの中身はどうなっているのか早くみたい、これはまるで女性とのまぐわいの中で乳首やらアソコやらを見たい気持ちと同じだ!と焦る気持ちを抑えて空き地へ向かいました。
本田翼の乳首ってどんなんなんだろう。見たい、触れたい、しゃぶりたい。
空き地に着くと、ない、ない。かぼちゃがない!
昨日まであったかぼちゃが、私の愛したかぼちゃがない!
誰だ!オレのかぼちゃを刈ったやつは誰だ!
というかオレ以外にこのかぼちゃに気づいていたヤツがいたのか!
クソゥ!!
残念だ、残念でならない!
野生のかぼちゃ、食べたかった!!!
しかも今日かよ!もう昨日の夜に収穫すればよかった!!
ぐぬぅ。
もうこの際かぼちゃを盗られたことは許そう。同じかぼちゃを愛した仲だ。
だだ、オレにも1/8くらいは食べる権利があると思う。
野生のかぼちゃを収穫したご近所さんや、お願いだからおすそ分けしてくれやしないかね。
そして来年の取り分について話し合おうじゃないか。
もしオレに有利な条件をくれるのであれば、山崎の一本でもプレゼントしたらぁ!!!
食べたかったな、野生のかぼちゃ。。。
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ペダルバル
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