事故にあって失ったもの

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事故にあって失ったもの

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2020/12/08 事故にあって失ったもの

今回は店の内容とは全く関係がないのです。

 

 

ご存じの方も多いとおもいますが、10月の中旬に事故にあいました。

 

 

 

車が。

 

 

家の前の駐車場に停めていたところ、ババアが運転するラパンが突っ込んできました。

 

そりゃもう、「ドーーーーン」とすごい音でした。

 

幸いというか、むしろ不幸というか、僕は家にいました。

 

外に見に行くと

 

 

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うそーーーん。

 

 

我が愛車は車止めも越えて一階の壁にぶつかっていました。

 

 

突然起きた(いや、事故はいつでも突然だけど)この事態、どう決着がつくのかということです。

 

 

 

 

まず、基本的に損害の修理分しか相手方の保険は補償してくれません。

 

損害の補てん=示談となります。

 

慰謝料とかないの?となりますが、慰謝料はあくまで損害の一部なので、今回のようにモノだけが被害の場合には認定されないのです。

 

 

なので、よくある「事故で儲けた!」というのは今回の事故には1ミリも発生しないのです。。。

(だから『不幸にも僕は家にいた』となります)

 

 

そして、ここからが本題です。

 

 

損害の補償とは何か、さらには僕の満足する補償とはなにか。

 

その2つの間の齟齬がでてきました。

 

 

僕は車をおよそ100万円で購入しました。

 

中古で9万キロ走行のものです。

 

 

そして10年乗るか20万キロに達したら買い換えようと決めました。

 

 

今回の事故は購入からおおよそ1年経ってのことです。

 

 

 

車の被害状況は、経済的全損となりました。

 

経済的全損というのは、修理可能だが修理額が車の評価額を上回るため、全損と見なして車の評価額を補償するというものです。

 

 

もちろん修理は可能です。

 

幸いにも相手方の保険は対物超過がついてましたので、もし修理するとなれば本体評価額に50万円を加えた金額を修理額として補償されるとなりました。

 

 

 

肝心の車体の本体の評価額ですが、50万円でした。

 

50万円。

 

 

 

100万円で購入し、1年が経ち、偶然にも1万キロ乗った車の評価額が50万円です。

 

 

対物超過を加えると、100万円まで修理額が補償されるとなりました。

 

 

 

 

つまり、突きつけられた現実は

 

100万円で去年買った?知らねぇよ。お前の車は50万円なんだから、50万円で同じような車を買え

 

あるいは

 

修理?いいよ。100万円まで出してやるから修理しろ

どうせ事故車になるけどな

 

このどちらかです。

 

 

この時点で、もちろんローンの残債はばっちり残っています。

 

 

これを1週間以内に決めろというのだから酷な選択です。

 

 

 

 

僕は修理を選びました。

 

 

フリードスパイクという車は、確かに小さい車ですが、後部が完全なフラットになり、積載量が非常に大きいのが特徴です。

 

キャンプ、あるいは出張出店の際には非常に重宝します。

 

 

車屋さんにも相談しましたが、50万円で買えるスパイクは正直に言って程度に関しては賭けであるとのことでした。

 

 

であれば残債も加味すると100万円使ってサイボーグにするくらいの修理をした方がよい、と。あくまで苦渋の決断ですが。

 

 

 

修理を決断したのですが、僕の中で疑問が生じました。

「市場価格が50万円ならば、それを受け入れるしかないのに、なぜ修理にしたのか」

ということです。

 

 

ここを考えることで事故にあって失った価値が判明しました。

 

 

車の市場価格が50万円、これは確定条件です。

 

 

では僕の中のスパイクの価値も50万円、あるいはそれ以下なのでしょうか。

 

 

もし僕がスパイクを保有する価値を50万円以下と捉えているのならば、市場価格の50万円で手放した方が得をすることになります。

 

でもそうはならなかった。修理を選んだ。

 

 

先にも書きましたが、10年乗るか10万キロ乗ったら車を買い替えると決めていました。

 

そして事故のタイミングは偶然にも購入して1年、1万キロ乗った状態でした。

 

 

この走行距離が持続すると仮定すると100万円で買ったスパイクはちょうど10年で10万キロを走る=僕の中の価値が0になるといえます(心の中の減価償却がおわる)。

 

(※仮に前提条件を年数&走行距離ではなく、心の中の減価償却をローンの年数と支払い額に定めれば全く話が異なるが、いまは僕の心情の話なので考慮しない)

 

であれば1年乗った現在の僕の中のスパイクの価値は

 

100万円×0.9=90万円

 

となります。

 

 

市場価格の50万円とは40万円の解離です。

 

この40万円が僕が車を全損にしなかった理由ということになります。

 

 

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中古市場で買取価格が固定されている場合において、所有することで得られる効果がその価格よりも大きい時には所有者は売らないことを選択するという行動経済学の話にも合致しています。(厳密には違うけど「所有効果」です)

 

 

 

 

なにが言いたいのかというと、

「もらい事故は損」

とよく言われますが、今回の僕の事故に関して僕が被った損は40万円だということです。

 

 

本来であれば現時点で90万円の価値を感じれた車が、強制的に50万円まで引き下げられました。

 

 

これから僕は市場価格の50万円を基準に心の中で減価償却していくことになります。

 

 

ただ、問題なのは修理をしたところでそれは事故車であり、市場価値はほとんど0に等しいということです。

 

 

となれば、僕はいったいどれほどの損害を受けたのでしょうか?もしかしたら90万円かもしれません。

 

 

 

90万円の車を50万円として納得して全損にするべきだったのか

 

90万円の車を100万円かけて修理し、価値が0の事故車に乗り続けるべきだったのか

 

 

 

いったい僕の損は40万円だけなのか、はたまた90万円なのか。

 

 

 

 

ただ1つの真実は、10-0の物損事故の被害者になると、悩みと理不尽にまみれるが1円の得もしない、このことだけです。

 

 

 

みなさんもくれぐれもお気をつけを。いや、気を付けられたら事故は起きないのだけど。

 

 

 

 

 

長々と書きました。

 

ババアに言いたい。

 

 

壊したものは戻らんし、納得のいく補償もない、あなたを許せない!!!!

 

 

 

 

 

ただ、旧型のディフェンダーを買ってくれたら許す!!!

70のランクルでもいい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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