経済学諸々の話

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経済学諸々の話

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2024/04/16 経済学諸々の話

今回のは意味もなく長いです。

 

1週間くらいかけて、暇なときをみつけて書いていたらだらだらと長くなりました。

 

読んでも人生に何ら影響しないので、これを読むくらいならFANZAでAVを漁っているほうが有益かと思います。

 

 

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今回は真面目な内容ですよ。

 

 

・厳罰化は正義か

犯罪が起きるたびに厳罰化を求める声があがります。

 

これは正しいことなのでしょうか。

 

日本においては一般的に3人を殺したら死刑になるんです。

 

でも、殺人はなににおいても許されるものではない、たとえ1人でも殺人を犯したら死刑にしよう!という意見がでて、法改正がされたとします。

 

 

「たしかに死刑は嫌だ。殺したい人間がいるけど、自分が死刑になるくらいなら我慢しよう」

こう考えて殺人を諦める人もいるでしょう。

 

しかしこう考える人もいるかもしれません。

1人殺しても死刑なら、10人殺そう」

本当なら被害者は1人で済んだかもしれないのに、「ついでにあいつも殺そう」的な思考になった結果大量殺人が発生するかもしれません。

 

 

窃盗もそう。

窃盗と強盗の刑罰を同じにしてしまうと強盗をするインセンティブが上がってしまうのです。

「どうせ同じ罪ならコソコソしないで強盗にしよう」となる可能性がある。

 

犯罪の被害者には辛いかもしれないけど、刑罰の重さを段階的に設定することには意味があるんです。

 

 

逆の場合もあって、アメリカのどこかの州で万引きを無罪にしちゃったんです。

万引きしても1500円以下なら無罪的な。

あまりも窃盗が多くて、それを処理するのが追い付かなくなった結果、「もう万引きごときは無罪にしよう!めんどくせぇ」って行政側が匙を投げてしまったんです。

 

 

どうなったか。

 

市民は1回につききっちり1500円分の食料をスーパーマーケットから万引きするようになりました。1日に何度も。

 

スーパーマーケット側がとれる法的対抗措置はありません。

唯一できることが、欠品だらけになった棚の品物を補充しないこと。

 

そして、営業しないこと。

 

 

その結果食料品や日用品の流通が壊滅してしまいました。

 

そんなバカなこともあるみたいです。

 

刑罰は適量に設定しましょう。

 

 

 

・エスカレーターは二列で

これ、どうすればいいんでしょうかね。

エスカレーターに乗るとき、急ぎではない人は片側に寄って乗るという謎の不文律。

「急いでいる人に配慮しよう」というまったく不要な思いやりのせいで社会全般ではものすごい損失が生まれているんですよね。

 

まず、急いでいる人が少ない。

50人いたら1人いるかどうかの人のために49人が片側に寄っているんです。

誰一人歩かない右側(関西圏なら左側)、オバケでも通しているのかな。

 

そして、49人が一列に並ぶことで、輸送効率が悪すぎる。加えて長く伸びた待ち列が邪魔。

二列で乗った場合、25段あれば50人を輸送することができるのに、49人は片側に寄るものだから49段必要になってしまいます。

 

これでは最後の49人目の人が一つ上の階に上がる時間が二列輸送の時に比べて倍かかってしまいます。

 

右側を歩きたい!急いでいるんだ!という人は無視していいくらいしか存在しないのに、その人たちのせいで大多数の時間が不必要に奪われているんです。

そもそもエスカレーターを歩いたところで短縮される時間なんて微々たるものなのですがね。

 

最後に、メーカーは二列乗車を推奨しています。

片側に負荷がかかり続けるとエスカレーター自身の消耗が激しいんですよね。

 

きちんと二列で乗れば故障のコストもかからないはずなのに、設備側に無駄なコストが発生しています。

 

なにもいいことがないぜ、片側寄りエスカレーター!!

 

 

いま、JRや地下鉄、そしてエスカレーター設置店舗で盛んに「エスカレーターに乗るときは歩かずに二列で乗りましょう」とアナウンスしています。

 

しかし人々は一向に片側寄りをやめません。

 

マナーだから?歩いてきた人に舌打ちされたくないから?

どうすればよいのでしょう。

 

個人の勝手な行動の結果、社会全体で不利益が生じています。

これを正そうとするのが経済学なんです。

 

 

ちゃんと乗らなかったら罰則を設けましょうか。

右側の手すりだけに魅力的な広告を印刷しましょうか。

最後まで右側に乗っていたらクーポンを支給しましょうか。

 

これが解決できれば日本において年間の延べエスカレーター乗車待ち時間はものすごい短縮されます。企業も故障における余計なコストを払わなくてよくなります。

そして「エスカレーターは右側に乗らないと」という小さなストレスから解放されます。

 

なにかいい案があれば教えてください。

 

 

 

・お酒をやめたい

これは僕の話。

ペダルバルにきたことのある人ならご存じかと思いますが、ワタクシ小林、できあがってくるとウィスキーを水みたいに飲むんですね。

そして記憶を飛ばす。

 

それだけならまだいいものの、最悪の場合は営業不能になってお客様がいるにも関わらず閉店せざるをえなくなるのです。

 

よくない。実によくない。

 

 

そこで自分自身で実験してみることにしました。

「お酒の価値は何円か」です。

 

 

まずは甘めのルールを設けました。

お客様からもらうお酒は飲んでも大丈夫

自発的に飲む酒は1時間に1

上記の条件を満たしたら1ポイント

合計3ポイントで1000円のお小遣いゲット

 

いいね。ペダルバルは月間20営業日なので、60007000円のお小遣いになるはず。

 

 

2か月続けた結果はどうなったでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

7000円のお小遣いで終わりました。

 

ダメじゃん。営業日数の半分はチャレンジ失敗してるじゃん。

 

なぜか。なぜなのか。このルールは自分で考えました。そりゃもう「これくらいなら…酒を我慢できるでしょ」という自分に甘い考えで。

だって、酒飲んでもいいんですよ。

 

それすらもクリアできなかったのです。

 

 

考えた結果は

我慢と褒美がかみあわない

これに尽きるのかな。

 

3営業日我慢して1000円のお小遣いなら、1日あたりは333円です。

 

これは言い換えれば333円を捨てれば飲み放題になるということです。安い!

333円のために酒は1時間に1杯って我慢するなんて馬鹿らしいぜ!

 

しかもここでのお小遣いとは、家計費から小林個人への移動に過ぎないのです。

やっているのことは銀行口座から引き出していることと変わらないんですよね。

 

 

 

 

 

 

そりゃうまくいくわけないわな。

 

 

 

 

というわけでルールを変更しました。

ポイントは、「酒を我慢すればご褒美」から「酒を飲んだら刑罰」への転換です。

 

その内容は

自発的に酒を飲んだら1万円罰金

5営業日我慢できたらお小遣い1000

 

飲んだら罰金の負のインセンティブをメインに据えて、お小遣いはもうほとんどおまけ的なものにしました。

 

だって、酒を飲んで1万円ととんとんな内容にすると

「この先我慢すれば相殺されるから!」といって飲んでしまうから。

 

酒を飲むと罰金をメインにしました。

 

 

さぁどうなる。それでも飲むのか!

1万円で飲みたい酒はなんなのか!

 

 

いや!オレは飲まない!

 

 

 

 

 

 

 

長くなりました。

 

 

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